題名考え中の刑事小説。vol.2

こんにちはーめろんぱんでーす!

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題名考え中の刑事小説。 - めろんぱんの独り言

 

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犯人はおそらくとても慎重なのだろう。ロープで窒息させてから急所を刺すなんて普通の人間なら絶対にしない。普通の人間なら、、、。それにしてもなぜ女子高生を狙っているのだろう。なぜ区役所の前に1ヶ月も経ってから置いているのたろう。なぜこんなに慎重なのだろう。考えれば考えるほど疑問が湧き出るばかりだ。陽子が言った。

「犯人は1ヶ月も経ってから区役所の前まで持ってきているのでしょうか。こんなに腐っている死体を運ぼうなんて考えるくらい恨みとか抱いてるんですかね」

「私は1人めちゃくちゃ嫌いな人がいるんだけど、そいつが死体で腐ってても怖くて逃げちゃいそうだな」

さくらは陽子の目をちらっと見ながら言った。陽子は自分の事だと分かりながら視線をそらす。

「とにかくマルガイの身元を確認することですね。ここから1ヶ月はゆっくり休むことは出来なさそうです。」

「めちゃくちゃ見たいアニメがあったのに、、、。」

陽子は無視して続ける。

「とりあえず一帯の防犯カメラの映像を集めることにしましょう。鑑識の邪魔になってはいけませんですしね。」

「そうだね」

 

 

2人は本庁に向かう車の中にいた。地球温暖化防止のために国は自動車での移動を避けようとしているのに、警察は全く自動車での移動をやめようとしない。真面目な陽子は電車で移動したいと思っているが、駅やバス停から遠いところに行く場合もあるのだ。その移動時間を考えたら仕方ないだろう。車の中で考えた。なぜ、さくらは自分と同じように相手のことを知らないフリしたのだろうか。最初に自分がさくらの機嫌を損ねるようなことをして謝ったのに、さくらがどうしても許してくれないから自然と話さなくなった。そして、ある日気づいた。いつも自分はさくらのわがままを聞いてばかりであるということを。警察学校で初めて会った時は本当にムカついて仕方がなかったけれど、さくらはそういう性格だって無理矢理自分に信じ込ませて、苦しんでた。いつだってそうだ。警察学校での授業はいつも寝ていて、授業の度にノートを見せたり教えたりしていた。そんなことをずっと考えているうちに千代田区に入った。さくらが言った。

「陽子さん、めちゃくちゃ静かだね。何か考えてたの?」

「ぎゃ、ぎゃ、逆に坂上さんは何も考えてなかったんですか?なんであんな殺され方したのかとか、死体を区役所の前に置きに来る犯人のこととかき、気になるじゃないですか!」

「嘘ついてますね〜。本当は別のことを考えたんでしょ。まあいいや。もう着きますね。」

 

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今回はこれで終わり!次回もお楽しみに!

 

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